放射線被曝と政府関係者の大嘘

  • 2016.02.22 Monday
  • 18:47
御用新聞の産経新聞のネット記事で、「命奪うのは放射線ではない!10万人検査の医師が報告した真のリスクとは…」と題して、福島原発事故による放射線被曝の影響を懸念して避難した人は避難しなかった人より健康を損ねたと論じています。
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/160220/evt16022013000013-n1.html

他方で、福島県民の健康調査で子供の甲状腺がんが167人に発症しているという事実があります。
http://www.sting-wl.com/fukushima-children8.html

甲状腺がんに関しては、これまでの統計の500倍もの患者数が出ているにも関わらず、「スクリーニング効果」(元々甲状腺がんを持っていたが検査をせずに発見されなかったものが、検査によって発見された)との見解が出ていますが、ここまでくるともう見苦しい言い訳としか思えません。

そして冒頭の産経の記事の根拠となっているのは東大医学部出身のエリート坪倉正次氏のコメント。

「住民の命を奪っているのは放射線ではない。放射線をリスクの1つとしてとらえながら、本当に命を守りたければ、社会全体の問題として本気で取り組んでいかないといけない」

これだけを読むと、立派な医師だと思ってしまいますが、東大工学部から東電に入社し、その後熊本大学医学部に入りなおして開業医をしている小野氏のブログを読めば、とんでもない欺瞞に満ちた御用発言であることが分かります。
http://onodekita.sblo.jp/article/162713535.html

上の記事のみならず、原子力・医学の両方に見識を持ち、また政府とも利害関係をほとんど持たない小野氏のブログはとても説得力があります。

これまで新規事業を担当してきて多少はDNAや放射線の知識はあるものの、所詮は根っからの文系である私には正直理解できない事柄が多過ぎるのですが、論理性という観点だけで言えば小野氏に軍配です。

心証的にも、発言内容や出自からしても坪倉氏は×、小野氏は〇です。

よく理系出身者や医者で「放射線なんて大丈夫」という人間もいますが、実は彼らは大学時代にも実社会に入ってからも放射線についてそれほど勉強したという訳では決してありません。

大学には放射線被曝について専門に学べるような学部も学科もなければ、学問として確立したものもないからです。

話をしてみると、私程度が知っているのに知らないことや、政府が発表していることを根拠もなく単純に鵜呑みにして自分の意見としていることも多い。

その中で、鑑賞用植物の品種改良に放射線ビームを使って取り組んでいる後輩がいました。

ほんの微量の放射線が植物のDNAを破壊、変性させて新しい品種を生むと言っていました。

シーケンサーとかいう機械を使って、特定の遺伝子をマーカーし・・・とか難しいことを言っていましたが、私にはよく理解できません。

しかし、それで新品種ができるのは間違いないとのこと。

新品種というのは、葉や花の形、色等が違うものということです。

普通は、目指す特徴を有する種子を何世代も交配させて開発するらしいのですが、放射線ビームを使うと次世代から新品種ができる確率が飛躍的に高まるそうです。


それほど生命体に影響のある放射線ですが、自然界にも一定の放射線量があり、今回の福島の事故ではそれが数マイクロシーベルト増えただけなので大した影響はないという論説も多数見かけます。

しかしながら、実際の放射線量は政府や自治体の発表するものよりはるかに高いということを実際に測って証明している人もいます。

↓はフリージャーナリストさんの記事ですが、とんでもなく高い数値が出て不安におののく住民に、言説がころころと変わる御用学者を送り込んで安全神話を吹き込んだそうです。
http://tanakaryusaku.jp/2011/05/0002384

そもそも、御用学者の論説は外部被曝のみを論じていて、一番怖いといわれる内部被曝には目をつぶっていると言われます。

東大アイソトープ研究所の児玉龍彦氏は、国会で、国の事故対応について全身で怒りを表明しましたが、その中で内部被曝についても触れています。

内部被曝によってP53という遺伝子の部位が破壊されると、20年後ぐらいにガンが発生すると言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo

岡山大学の津田教授も、内部被曝に関して↓の様に述べています。
http://smc-japan.org/?p=1310

これらから判断すると、空間線量が大したことはなくとも(実際には高いのだが)、食品やチリ、ほこりに混じった放射性物質を体内に取り込むと内部被曝してしまうということ。


これ程の事故を起こして恐ろしい放射性物質を大量にまき散らしておきながら、どうして原発を再稼働し、そして放射線の健康被害は起きないなどといい加減なことを言えるのでしょうか。


イタイイタイ病や水俣病、四日市ぜんそく等の公害事件でも、国や企業は自分の責任を決して認めようとしませんでした。


それでも「天網恢恢疎にして漏らさず」です。いつかは必ずばれるのです。

その時自分は既に死んでいるかもしれませんが、子孫に汚名を残してしまうのです。


当事者は責任を取りたがらないというのは誰も同じ。

自動車事故を起こしても、お互いに「そっちが悪い」というのが人間の性です。

夫婦喧嘩をしても、相手のせいにして自分から謝るなんて滅多にありません。

それが、公務員となると更に反吐が出るほど顕著です。


すでに産業に貢献することもできず老い先短い私達老人の役割のひとつは、子供たちや孫に「嘘をついてはいけないよ」「自分が悪ったら素直に謝りなさい」と教えることかも知れません。

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放射能の本当の怖さに目をそらす人々

  • 2015.12.25 Friday
  • 09:04
昨日、福井地裁が前回の再稼働を認めない仮処分を一転して翻しました。

安倍政権は原発再稼働をこれからドンドン進めていくでしょう。

確かに福島の様な事故が起こることは可能性としては低いでしょうが、原発はたとえ過酷事故を起こさなくても恐ろしい放射能(放射性物質)を一定量排出し続けます。

反原発活動をされている方は、放射能の恐ろしさを十分に勉強されています。

ところが、国民全体で6割の人が原発再稼働に反対しているのですが、その恐ろしさの本質を知る人はそれほど多くありません。

そして、福島のみならず、東北、北関東がとんでもない汚染をしてしまっていることを知らない人、知っていても正常性バイアスが働いて「それぐらい大丈夫」と思い込んでいる人も多くいます。

「核武装をしたい」という本音を持っている政府の懸命のプロパガンダで重大な真実は隠され、科研費欲しさ、天下り先欲しさの御用学者が作った安全神話が民衆に浸透してしまっています。

現役の時、エネルギー分野の新規事業や遺伝子組み換え作物の新規事業等に取り組んでいた私は、文系ではありますが原発の危険性と放射能の恐ろしさについて、3.11以前からある程度の知識は持っていました。

ですから3.11の時は、本当に毎日身が凍る様な気持ちで推移を見守っていたことを覚えています。

本で多少の知識があった程度だった私ですが、財団法人に出向して某旧帝大の工学系・医学系の先生方と話す機会が増え、その先生方から本音の話をお聞きするようになって、ますます原発の危険性、放射能の人体に与える影響の恐ろしさを詳細に知ることになりました。

以前このブログでも書きましたが、恐ろしいのは低線量被曝の場合、その人体への影響は確率的影響であることです。

高線量被曝をすれば周りの人がバタバタ死んでいくので、その影響がすぐにわかるのですが、低線量被曝の場合は確率的に運の悪い人から順に徐々に身体を蝕んでいくため、なかなか実感できません。これが恐ろしい。

既に小児甲状腺がんが通常時の何百倍もの確率で多発していますが、周りで甲状腺がんにかかった人を知っている人は少ないと思います。

心疾患で亡くなる人も、統計上はもの凄い数で増えているのですが、これも実生活上で放射能汚染の影響だと実感できるのはなかなか難しい。

それも、ガンや心疾患等の病気の原因が放射能汚染であることを証明することは、ほぼ困難です。

これをいいことに、政府や電力会社ら原発の当事者、御用学者たちは、「放射能汚染は大したことはありません。」とのたもうているのです。

更には、反原発を唱える人々を「放射脳」「差別だ」「風評被害をまき散らしている」「左翼だ」と批判するプロパガンダも繰り広げています。

そして多くの人はそれを信じ込んでしまうようになり、わざわざ福島他の高線量汚染地区にボランティアや慰問に出掛ける人々もいます。

頻繁に福島に慰問に出掛けていた知り合いのある文化人は、ついこの間、急性骨髄性白血病にかかり、あっという間に亡くなられてしまいました。何時間か時間を共にした方だったのでショックでした。放射能によるものかどうか分かりませんが、こうして慰問を積極的に続け、「食べて応援」を実践してきた芸能人が最近バタバタ亡くなっているニュースを目にすると偶然の一致とは思えません。

関東、東北にお住いの方にすぐ移住せよなどと申しあげるつもりはありません。

私がそうならやはり家や職場や親類を捨てて移住することなんてできるはずがありません。

放射能でガンや白血病にかかる確率が増えるリスクと、自分のそうした資産・人脈を捨てるリスクとを天秤にかけるとどうしてもそうした選択になってしまいます。

ただ、今後また同じ様な悲劇を繰り返さない為には、原発の再稼働はどうしても止めなくてはなりません。

<参考外部サイト>
放射線と健康:アーネスト・スターングラス博士
http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/

院長の独り言
http://onodekita.sblo.jp/

東大児玉龍彦氏が国会で満身の怒り
https://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo

<当ブログ関連記事>
原発事故と放射能汚染
http://porter1111.jugem.jp/?cid=5

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原発事故と放射能汚染

  • 2015.12.13 Sunday
  • 01:36
私が実質65歳定年まで5年9カ月を残して定年退職した理由の一つには、原発事故と放射能汚染があります。

文科系の私ではありますが、新規事業案件としてエネルギー問題や遺伝子操作作物に取り組んでいたことがあり、また知人にDNAの専門家がいたことから、原発と放射能(放射性物質)の危険性について、原発事故前からある程度の基礎知識がありました。

ですから3.11後の原発事故の時は、身も凍る様な気持ちで推移を見守っていました。

当時の新聞やテレビでは、東京の水道水からヨウ素が検出されたという報道もされていましたが、しばらくすると放射能汚染は大したことがない、チェルノブイリよりも汚染度は低いというような報道がされ始めました。

健康被害も全くないと言い放ち、そして3年もするとそうした報道はほとんどなくなってしまいました。

そして、放射能汚染を心配する人達を「放射脳」と非難し、東北・北関東の農作物を避けると「差別だ」「風評被害だ」と言うようにすらなりました。

それを主導しているのが、政府であり、盟主国のアメリカであり、これに尻尾を振っているのがマスコミ、地方自治体、大学、そして経団連です。

放射能汚染の健康被害は、大量被曝すれば確定的影響といって、誰にでもその影響がはっきりと分かるのですが、一定量以下の被ばくの場合は、確率的影響になります。

低線量でも放射線被曝をすれば線量にほぼ比例して、ガンや心筋梗塞などの病気を発症します。

ところが、この確率的影響は、実生活ではなかなか実感できません。例えば、ガンで死ぬ人が1.2倍になっても1.5倍になっても、最近がんで死ぬ人が多いなあと思う程度で、まさかそれが被曝の影響だなんて思いもよらないのです。

総務省の人口動態データや、厚労省のデータなどを見ていれば、3.11以降、急激に死亡者が増えて出生者が減っていることや、白血病やガンが多発していることは明白なのですが、周りの人がバタバタと死ぬような状況にならない限り、放射能汚染が原因で人が死んでいるなんて夢にも思わないのです。

放射能汚染による健康への確率的影響が確実に進んでいることは、各種統計結果を見れば素人でも容易に推測がつきます(関係性を証明することはなかなか困難ですが…)。

下のブログは、東大工学部を出て東京電力に入社し、その後退社して熊本大の医学部に進んで開業している医師のブログです。

原子力と医学の両方に通じている彼のブログは、なかなか説得力があります。

素人にもわかり易く解説しているので、「放射能汚染なんて関係ない」と思っている方も、是非ご一読されると良いと思います。

http://onodekita.sblo.jp/article/169712987.html

これほど凄まじい汚染をし続けているにも関わらず、頬かむりをし続けている政府やマスコミ、自治体、大学、経団連にはあきれ返るばかりです。

こんな状況を放置しておけば、日本はどうかならない方がおかしいと思います。

そんなことから、私は経団連会員の企業を退職して、微力ながら原発反対を唱えていきたいと思いました。

もちろん、それだけが早期退職の理由ではありませんが、これも大きな理由の一つです。
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