親孝行したい時には親は居ず
- 2016.07.30 Saturday
- 21:18
義兄は以前実の母親との関係が悪く、姉にまで良く悪口を言っていました。
母親は、義兄が渡した生活費の中から事業が上手くいっていない妹夫婦に定期的にお金を渡したり、食事の面倒まで見てやったりしていましたから、義兄にしてみれば腹立たしかったに違いありません。
その母親が3年ほど前に老人ホームに入居しました。
90歳をとうに超えた母親は、自分の足で動くことが困難になり家庭での生活が危険かつ困難になって来たためです。
するとこれまで母親と仲が悪かった義兄ですが、一転して毎日のように施設に通って、床ずれができないように腰をマッサージし、足にも薬を塗ってマッサージするようになりました。
あまりの変わり様だと思われるかもしれませんが、やはり何と言っても子供にとっては母親は特別の存在。
10年ほど前に定年退職した義兄は、今や毎日施設に行って親横行するのが日課、そして生甲斐となっています。
他の方、特に女性の方のブログを見ていると、義父母の介護が嫌でたまらないと書いている人がいます。
それどころか、実の親でさえ、介護が辛くて思い切って殺したいと思ったと言う人もいます。
人によって事情は様々でしょうが、実に不幸な人だと思います。
他に色々としたいことがあったとしても、実の親、または連れ合いの義父母の世話をすることがそんなに嫌なのでしょうか。
先回のブログに書きましたが、私のブログには「介護が耐えられない」「親がどうしても施設に入るのを嫌がる。どうして説得すべきか」などと言う検索ワードで訪問してくださる方が沢山います。
昨日は、「介護辛い、いっそ殺したい」という検索ワードを発見しました。
そんなこともあったので、是非そうした方に申し上げたいことがあります。
・今あなたがあるのはご両親のおかげです。ご両親は、蝶よ花よとあなたを大事に育ててくれた方です。
・あなたが生涯のパートナーに選んだ連れ合いの方にとっても、それは全く同じことです。
・絶えず糞尿の匂いが漂い、食事も不味い老人ホームに進んで入りたいと思う人はほとんどいません。皆、自宅で老後を過ごし、自宅で死にたいはずです。
・そんな老親が自ら老人ホームに入りたいと言って入居したら、3日に一度は顔を見に行ってあげてください。
・親は貴方を世界で一番愛しています。嫁であっても婿さんであっても同じです。そして今頼れるのは貴方だけなのです。
もし、そんな両親の介護放棄をし、あるいは老人ホームに入れても殆ど様子を見に行っていない貴方は、必ず後悔するでしょう。
貴方が子供としてなすべきことを放棄してまでやりたいことなんて、そんな大事なことじゃないはずです。
他にやりたいことがあったら、大変ですけど是非両立を図ってください。
貴方ならできるはずです。
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