お墓のこと。死んでも浮かばれないこれからの老人!

  • 2016.01.31 Sunday
  • 18:27
定年退職して早いものでもう一カ月。

年金や趣味等の老後の生活のことは色々と考えてきたつもりだけど、お墓のことにはまだ考えが及んでいません。

私の父と祖父母が入っているお墓は実家の富山の巨大な墓地の一角。

そのお墓は、祖母が不治の病だということが分かった時点で、父が祖父母の名前を赤字で入れて作ったものです。

大学2年生だった私は、大好きだった祖母が死ぬなんて絶対に考えたくなかったのですが、父に元気なうちに赤字で名前を入れるのだから気にすることはないんだと言う言葉に従いました。

結果的には、その半年後に祖母が亡くなり、その2か月後に後を追うように祖父が亡くなったので、お墓が無かったら大変なことになっていたと思います。

私は盆暮れには必ず父と祖父母が眠るお墓に花を添えてお参りしないと気が済まない古い人間ですが、かみさんの実家の方は必ずしもそうした習慣はありません。

仏壇すらも無いかみさんの実家ではお先祖様にお参りするということは日常生活の中にはないのです。

なので、私の方がお盆の時期になると、かみさんと義母を誘って義祖父母のお墓にお参りに連れていくことが大半です。


それでも最近、かみさんの実家では小さな仏壇を購入し、また数年前にお墓も買いました。

これで私も安心しました。

でも、お墓は私の実家にある様なものではなくて、ビルの中に入ってカードを差し入れると機械がウィーンと回って小さな扉が開いて出てくるタイプのもの。

お墓のお披露目に呼ばれてそれを見た時は正直言って愕然としてしまいましたが、無いよりは良いかって思うことにしました。


実家に帰ると、たまに姉からお墓はどうしよう?と聞かれますが、今の父と祖父母の入っているお墓から当地のお墓に移動する気にはなれません。

私の寿命だってあと何年あるか分からないので、そろそろ考えなければならないとは思っていますが、ご先祖様にお参りする習慣が無いかみさんや子供たちが、私の入っているお墓にお盆になったら来てくれるとも思えません。

富山の巨大な墓地には、お盆になると県外ナンバーのクルマが沢山並び、お参りしている方には初老の方が目立ちます。

都会へ人口集中と地方の空洞化をもたらした日本の工業化と高度成長。

以前の当ブログの記事にも何度も書きましたが、それは結果として、核家族化のみならず一生結婚しない男女をも生み出し、孤独な下流老人を生み出し、入りたくもない老人ホームに入らざるを得ない老人を生み出すこととなりました。

そして、更には死んでも浮かばれない老人をも生もうとしています。

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「口利き」も人次第

  • 2016.01.31 Sunday
  • 16:52
昔、某大臣もやっていたことのある衆議院議員の弟と親しくさせていただいていて、衆議院会館に入ったことがあります。

その議員の部屋に入ると、陳情者からの戴き物と思われるお酒や地方の名物品が山と積まれていて、何人かいる秘書の中には明らかに裏口入学の相談を受けている者も。

その弟さんに会館内のお寿司屋さんに連れて行ってもらいましたが、もちろんお代は議員持ち。


中央官庁にも仕事で出入りしていたことがありますが、ここもでも次々とお土産を持って補助金交付の陳情をする地方の役人だらけ。

まったく権限のない民間企業の私にも、名刺を差し出されてお願いをされたことも何度かあります。

国民の税金で働いている国民の公僕達が、こうした陳情活動で浪費している時間は膨大なものとなっているんだと憤慨した記憶があります。


民間企業でも同じような陳情話は勿論あって、役員経由で技術やビジネスを売り込んでくる人が沢山いました。

大半が大したこともない技術だったり、独りよがりのビジネスモデルだったりするので、上から降りてきたものを見た瞬間にこりゃ駄目だというものがほとんど(というか全て)なのですが、役員からの口利きだとある程度仕方なしに付き合わざるを得ないので、担当する方は閉口でした。

特に、ゴマすりだけで役員になったような人の場合は、気遣いだけは超一流なので簡単に先方に断る様なことはしない。

それも私大文系出身の役員だと、基本的な自然科学の法則さえ知らないので、

「これを使えば血液がサラサラになる。」

「青酸カリも無毒になる。」

とかいうトンデモ理論を真に受けてしまう役員もいます。

そんな売り込みをしてくる人に限って、東大教授とか東大で博士号をとったという人の推薦文なんかを付けてきます。

「それではその東大教授と直接会って話させてください。」

と言っても、いろんな理由をつけて断られ、本人が出てきたためしがありません。

あのトヨタで以前社長をやっていたW氏(W大政経学部出身)ですら、

「走れば走るほど環境が良くなる車」

なんて言っていたくらいですから、他の企業でも似たり寄ったりといったところでしょう。


かように、国会議員も役人も、そして民間企業でも陳情とか口利きだらけ。

私たちの日常生活ですら、陳情とか口利きという言葉は使わないものの、「紹介」は日常茶飯事。

私のビジネスの和尚さんから、

「人はあった人の数だけ賢くなれる。」

と教えていただきました。

確かにその通りだし、紹介いただいたことでビジネスや見識が広がることも沢山あります。

だけど、それはあくまでも紹介してくださる方次第。

私自身は、これはと思う人以外からのご紹介は基本的にお断りすることにしています。

甘利氏あるいは彼の秘書が賄賂を受け取ったことそのものは犯罪ですが、とんでもないな口利きを依頼してくる様な人を相手にしたことがそもそもの間違いではないでしょうか?

それとも彼らは同じ穴の貉だったのでしょうか?

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クレジットカードの集約とポイント稼ぎ

  • 2016.01.30 Saturday
  • 18:30
今朝、かみさんから

「楽天カードを作ったら」

と言われました。

退職前後に、複数あった預金口座を一か所に集約したし、海外出張の為に持っていた外資系金融機関のゴールドカードもポイントを商品に替えた上で解約して、今はクレジットカードは2か所のみに絞り終えています。

ところが、これらのカードは決してポイント付与率が高くない。

特に解約した外資系のゴールドカードは、相当ポイントが貯まっていても大した商品がもらえませんでした。

唯一のメリットは、支払いの時にブランドのゴールドカードで若干の優越感に浸れるぐらいのもの。


娘の方はとっくに楽天カードに切り替えていて、ポイントを貯めて結構良い商品を手に入れています。

それを知ったかみさんは、

「電気料金や携帯電話料金などを楽天カードにしてポイントを稼ごうよ。」

と言い始めたという次第。

かみさんの手芸教室や娘のカフェ、ギャラリーを備えた私の自宅の電気料金は月額10数万円。携帯電話料金も3万円程になるので、確かにポイントを稼げそうです。


そう思った私は早速楽天カードにネットで申し込みをしました。

年金生活者でもクレジットカードが新規で持てるのかと心配しましたが、ほどなく本人確認の電話があり、その後メールで登録完了との連絡がありました。


でも考えてみれば、電気代や携帯電話代が全て私の口座から落とされることになるし、かつポイントが貯まっても、それはかみさんの欲しい商品に替わるだけの話。

電気代は税理士さんの方で事業用と家庭用に分けて計上してもらっているのですが、事業用に計上した分を私の個人口座に入れてくれることなんて、あのかみさんがやってくれるはずはありません。

どうもかみさんの巧みな戦略に引っかかってしまった様な気がします。

いつも天然ボケのかみさんですが、お金に関してだけは私より数段上手です。

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甘利事件の裏を知りたい

  • 2016.01.29 Friday
  • 23:58
安倍自民党はもともと「TPP断固反対」で衆議院選挙を戦い、勝利しました。

甘利氏が進めていたTPP交渉は、完全な公約違反です。

そしてTPPは、米国による環太平洋地域の経済植民地化であると公言する元経産省のキャリアもいた程のいわくつきです。

そして、交渉内容は殆ど我々国民に明らかにされないまま進んでしまいました。

このことを念頭において甘利事件の背景を探ると不可解な話があまりにも多い。


第1に、実質国交省の出先機関であるURを実質的に恐喝していたと言われている建設会社は何故表に出て来ないのか?

その建設会社は、ネットでは反社会的勢力であったという説が有力です。

そうであれば、甘利氏またはその政策秘書は反社会的勢力とつながりがあったということになります。

そして、その建設会社は自分がURを恐喝したことを何故わざわざ世間に公表したのか?


第2に、あれほど米国に忠誠を誓っていた安倍政権なのに、どうして甘利氏は机を叩いてまで米国と強硬な交渉を続けたのか?

第3に、どうしてマスコミは、中身もほとんど公表されていないTPPの締結のことを心配しているかのような報道をしているのか?

第4に、安倍さんが強引ににマスコミをコントロールしようとしている中で、何故文芸春秋社は安倍さんが困るようなスクープを行い得たのか?

他にも私には不可解な点が山積です。


多くのマスコミはこの辺りを追求しようとしていませんが、これもおかしな話です。

なにか大きな力が働いているとしか思えません。

偶然にも、日中友好を進めた田中角栄氏が失脚したのも文芸春秋社によるロッキード事件のすっぱ抜きでした。

どんなことにも色んな裏があることは仕方のないことですが、TPPは我々の生活に直結する話だけにうやむやのままにして欲しくないものです。

こんなどさくさの中で、国民の6割が反対する原発の再稼働が、今日また始まりました。これも本当に偶然なのでしょうか?

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ウンチを我慢していた愛犬のキュート君

  • 2016.01.29 Friday
  • 22:02
昨夜はコンサートに出掛けたので、愛犬のキュート君はお留守番。

いつも朝夕のお散歩の時間にウンチをするキュート君なので、昨日はちょっと早めにお散歩に連れて行ったのですが、時間が早いとウンチをしません。

そのキュート君、今日も雨の為、お散歩に出かけられず。

家の中では滅多にウンチをしないキュート君は、これで1日半お通じがないことになります。

しかし夜になっても雨は降りやまず。

家の軒先まで連れて行ってウンチをさせようとしましたが、軒先ではやはりウンチをしません。

仕方なく一旦家の中に入りましたが、どうも落ち着かない様子。

それで、こちらも雨に濡れることを覚悟で、いつものご近所散歩コースに出ることにしました。

30ⅿ程歩くと、ほどなくいつものウンチングスタイルに。

私はキュート君に傘をかざして少しでも濡れない様にしてあげました。

ようやくウンチが出ました。いつもの3回分はあるたっぷりの量。

ウンチ袋に入れたら、ずっしりと重かったです。

よかった、よかった!

家に帰ったら、子供たちがドライヤーで濡れた毛を乾かしてくれました。

明日は晴れるとイイね。

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上流老人への望みを託して

  • 2016.01.29 Friday
  • 18:06
現在のところ、かろうじて中流老人の私。

でも、何もせずに中流老人の地位に甘んじているのは悔しいもの。

確かに、増税や年金崩壊、超円高や超円安が起これば、“かろうじての中流”の地位すら失ってしまうかもしれないけれど、そうした不安だけ抱えて過ごす老後はやっぱり寂しい。

と言う思いで楽しみにしているのが、知り合いの男が興したN会社のIPO(未公開会社が株式を公開して上場すること)。

もうひとつは、以前知り合った社長の人柄に惚れて応援のつもりでいくばくかの株を持っている小さいけど上場企業T社の株価がテンバガー(10倍以上に上がること)に化けること。

どちらかが実現すれば、“かろうじての中流”から、中流の上、あるいは上流の下ぐらいにはなれる可能性があります。

と言っても、どちらも10年ほど塩漬け状態なので、「10億円の宝くじが当たったら大金持ち」と夢を見ている様なものというのが現実です。

それでも、毎日その会社の(ずっと低迷している)株価や、社長のブログ等を見ているというのは結構夢があって楽しい。

今日はT社の第3四半期の決算発表があり、まあまあの業績。

株価も今日はそこそこの上昇。

まだまだ買値を下回っている状況ですが、期末の決算を楽しみに応援し続けようと思っています。


でも他方で、億単位のお金があっても何に使うんだろうという思いもあるのは事実。

家は、かみさんの手芸教室があって、私の好きなコンサートができるホールがあって、娘が子供の頃からの夢だったカフェを備えているし、クルマもそこそこの高級車。

お金で買えるもので欲しいものって正直今はそんなにありません。

愛犬のキュート君がいる今は、キュート君を置いて海外旅行にも、高級レストランにも行きたいとは思わない。

キュート君の大好物は、安い鶏むね肉で作ったジャーキーと縁日で売っている干し芋程度。

他に何が欲しいんだろうと思うとなかなか思い浮かびません。

一番の幸せは、小さい炬燵に家族とキュート君が皆で揃ってまどろんでいる時。

甘えるキュート君を見ていると、こちらも幸せな気持ちで一杯になります。

上流老人への夢は、夢のままで良いのかもしれません。
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雨やコンコン?

  • 2016.01.29 Friday
  • 10:22
今日は雨。

雨が降ると人間も鬱陶しいけど、ワンコもかわいそう。

大好きなお散歩に行ってウンチをしたいキュート君ですが、この雨では流石にお散歩は無理。

仕方なく、書斎で昨日来た個人年金のマイナンバーの届け出の書類を書いたりパソコンに向かったりしていると、キュート君はつまらないのか私の椅子の横に座って、「クーンクーン」と遊んでくれとのご要望。



ボール遊びをしたり鬼ごっこをしたり散々遊んであげたのですが、それでも遊び足りないのか、マーカーペンを破壊し、スティック糊も破壊。

さらに今度は洗濯場にあったパンツを咥えて逃げ回る、逃げ回る。

ボールだと投げてやってもすぐに咥えてから離すのですが、おもちゃ以外は一旦咥えると離さない。

取り返そうと追っかけると、それが面白いのか家中を逃げ回る。

最近では私につかまらない様に、ダイニングテーブルの下に隠れるという悪知恵も働くようになりました。

そんな時はおもちゃを見せても、投げてやっても知らん顔。

でもそんな仕草も可愛くて、思わず笑ってしまいます。


笑うといったら、今朝のかみさんのこの言葉。

「雨がコンコン降っているのでお散歩に行けないね。」

雨って、コンコンでしたっけ?

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マルティン・ルター

  • 2016.01.28 Thursday
  • 23:58
今日はクラシックコンサートに行ってきました。

企業がスポンサーとなって行っているもので、入場料は無料。

昨年も抽選に当たってこのコンサートに行ってきましたが、今回も抽選で見事に入場券を手に入れることができました。


やはり音楽は素晴らしい。

音楽のない人生なんて私には考えられません。


ところで音楽の父と言えばバッハ。

今回のコンサートでもバッハが数曲演奏されましたが、シンプルな旋律に心を揺さぶられます。

そのバッハが影響を受けたのが、かのマルティン・ルター。

中学校の歴史で習った、あの宗教改革を行ったとして知られるマルティン・ルターです。

学校では習った記憶はありませんが、音楽関係の本によれば、彼は教会音楽を沢山作っていて、バッハにも多大な影響を与えたそうです。

そのルターは、

「音楽は神学と並んで、神の与えられた栄光の贈り物です。私はこの世の何ものをもってしても、この小さな贈り物と他のものと交換することを望みません。私たちは青年にこの芸術をもつと教えるべきです。」

と言ったそうです。

私の実家は代々浄土真宗西本願寺なので、キリスト教については何も分からないのですが、この言葉には大いにうなずけます。

もしこの世の中にショパンが生まれていなければ、ポール・マッカートニーが存在していなければ、どんな世の中になっていたでしょう。

少なくとも私は全く違った人格を持ち、全く違った人生を送っていたことでしょう。

音楽はそれほど人にとって大きな影響力を持つものです。


そのルターはまた、

「自説を取り消すことはできない。」

という格言も残しています。


今参議院本会議で活発な質疑がなされていますが、野党側から良い意見が出されても、与党側は決して自説を一行たりとも変えようとせず、無理なロジックやごまかしで押し通そうとするだけです。

安倍さんはよく、

「批判ばかりしていないで対案を出して下さいよ、対案を!」

と言いますが、対案を出したところで彼に聞く耳などあろうはずがありません。

与野党が拮抗すれば、密室での与野党協議がされて、双方の意見の良い所が取り入れられたりするのでしょうが、これ程までに自民党が議席数を持っていれば、そんなことをする必要もありません。

ルターの格言通り、国会という公の場で唱えた自説を取り消すことなんてできないからです。

今日のコンサートでバッハを聴いてルターを思い出し、そんなルターの言った「自説を取り消すことはできない。」という言葉を思い出した一日でした。

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国立大学の学費値上げに対する私の懸念

  • 2016.01.28 Thursday
  • 15:20
私の時代の国立大学の授業料は96,000円。

現役で合格できていれば36,000円で済んだのですが、浪人の道を選び3倍に跳ね上がってしまいました。

そして、4歳年上の姉の時代はもっと安く、12,000円でした。

現在は53万円。それが15年後には90万円に値上げすると安倍政権は言っています。


国家財政が厳しいと言うのが理由ですが、増え続ける防衛費や低所得者に一律3万円を配る等している中で、なんとも納得しにくい政策です。

私の時代の私学の授業料は20〜30万円もしており、国立大学に入るのは親孝行の為だとも言われたことがあります。

今では超難関のW大やK大も当時はそれほどの超難関ではなく、他方で受験科目数の多い国立大学はどこも難関でした。

当時の国立大学の受験科目数は5教科8〜9科目と多かったのに対して、私学はどこも2〜3科目程度だったので、成績のあまり良くない学生が教科を絞って勉強して有名私大に入るという受験戦略もあった時代でした。

どこの家庭でもなんとか国立大学に入って欲しいと願い、子供も親の為に5教科9科目もの受験科目を必死になって勉強したものです。

国立大学は低所得者の家庭の子供でも頑張れば入学でき、なんとか授業料を払っていける存在でした。

それが、90万円にもなったら低所得者層の家庭では大学にやることなんてできなくなります。


我が国の財政の厳しさを背景に、国立大学は国立大学法人へと姿を変え、国の交付金は年1%づつ削減されています。

そのマイナス分は、企業からの寄付や共同研究費、授業料で賄うこととされています。

退職前の財団法人で大学教授達から聞いた話では、特に研究費が嵩む工学系だと先生方は国からの科研費、企業からの共同研究費や奨学寄附金を獲得するために、本来の教育・研究活動以外の仕事量が膨大になったそうです。


また、お金のない学生の為の制度である奨学金制度は、OECD加盟国の殆どでは無償給付ですが、我が国は有利子での貸与。

奨学金と言いながら、実質は教育ローンと同じです。


入社試験で学歴不問というところも増えているようですが、未だに多くの企業では学歴が必要とされています。

また一番頭が鍛えられる時期に必死になって勉強することで、論理的思考力が鍛えられ、語彙力が身につき、数字に強くなり、世界の歴史や文化も沢山吸収できるので、やはり実社会に出ても役に立つことは沢山あります。

それが、授業料値上げと教育ローン。

これでは将来の日本を背負って立つ若者の教育機会を奪っていることに等しいではありませんか。

我が国の防衛費は安倍政権発足後、4年連続で増加を続け5兆5,000億円にも達しています。その中で、在日米軍に対して「思いやり予算」として1,900億円も支出しています。

真の独立国として防衛費の必要性は認めざるを得ませんが、防衛は軍事のみではありません。

世界の歴史を学んで平和の大切さを学ぶことも防衛ですし、外交や文化交流等も防衛に十分役立つはずです。

大学の構内に入ると、中国や韓国を中心としたアジア系の留学生も大勢見かけます。

大学のアカデミズムを通した若い学生や大学教授達の国際交流は、過去の暗い歴史を乗り越えて平和な世界を作りたいという心を醸成します。


やはり、どこから見ても現政権の政策については大いなる疑問を禁じえないのです。

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人は他人の為に生きる動物

  • 2016.01.28 Thursday
  • 10:11
哺乳動物においては、オス同士の戦いに敗れてはぐれオスとなったものは気楽に生きられる一方で早死にし、晴れてボスとなったものは家族へのえさの確保や外敵から身を守るために大変な苦労をするが長生きするそうです。

他方、メスは子を産み、子が自立するようになって生理が止まるとすぐに死んでしまうそうです。

オスもメスも、他から必要とされなくなった動物は、生きている価値がないと神様が判断し、早死にするということの様です。

つまり、動物は他人(子供や家族、仲間)の為に生きているということなのだと思います。

これは人間にも当てはまりそうです。

人間の場合、女性は子供が自立したからと言ってすぐに死んでしまうことは勿論ありませんが、孫の世話や定年した旦那の世話をすることで長生きできるのだと思います。

母は、7年ほど前に転倒して生死を彷徨いましたが、アルツハイマーに罹った父を看取るまでは死ねないといって、奇跡的に復活しました。

父は4年前に亡くなり、今89歳の母ですが、まだ私達子供や孫達のことを心配し、父の残した遺品を整理することによって生甲斐を得ています。

男はどうかと言えば、独身者は妻帯者に比べて10年は寿命が短いとの統計があるそうです。

妻や子や孫の為に、まだまだやらねばならないことがあると思って生きる場合と、誰の為に生きている訳でもないという場合ではこうして差が出るのでしょう。

独り者の方が栄養バランスのとれた食事ができないとか規則正しい生活ができないという面はあるにしても、それだけでこうした寿命の差の説明は難しいように思えます。


現役時代は散々家族の為に頑張って来たのだから、定年退職後は気楽に好きなことをして暮らしたいと言う人が多い様です。

しかしそんな場合でも、多少なりとも家族の為であったり、余裕があれば家族以外の人、更には社会の為に生きることをした方が良いと思います。

なにより、せっかく親から生を得て家族や社会のお世話になって今まで生きて来られたのですから、残された人生のかなりの部分を人の為に生きても良いと思うのです。

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