幸せそうな老いた男性と老犬
- 2018.04.04 Wednesday
- 22:38
今朝の愛犬とのお散歩は、これまであまり行ったことのない公園へ。
大きなお寺の横になかなか素敵な日本庭園もどきがあって、そこを歩くとなかなか気分が良い。
それでもそこにはベンチがないので、そのまた道路を挟んだ運動公園へ。
そこにリード無しのワンコを連れた80歳ぐらいのご老人。
リード無しは危ないと注意しようと思ったけど、そのワンコはよろよろとやっとの様子で歩いています。
そしてご老人は時々ふらついて倒れそうになるワンコを支えて、両足をマッサージ。
幾つですかと尋ねると19歳と2カ月だそう。
あちこちの癌を発症して4度も手術をし、家にいる時はずっと横になっているので左足の付け根辺りに床ずれができているそうです。
それでもお散歩が大好きで、時間になるとお散歩をせがんで毎日こうしてこの公園に来ているんだそう。
筋肉が落ちた身体は背骨が触れるくらいに痩せていて、ほんの数メートル歩く度にマッサージをしてもらっています。
これまでの治療費は400万円位は掛かっているし、フードも水も高価で特別なものしか与えられないんだそう。
ご老人は、私と会話しながらも、ワンコに声を掛けながら懸命にマッサージをしてあげています。
ご老人の愛犬に対する深い愛情と、その愛情を受けて安心しきっているワンコの表情。
そんな姿を見ているとなんだか目頭が熱くなってしまいました。
19歳と言うワンコの年齢とご老人の様子から想像するに、おそらく定年後に飼い始めたワンコなんだろうと思います。
飼い主さんもワンコも年老いているけど、こうして毎日公園に来て一緒にお散歩をしている姿を見て、私と愛犬達の15年後の姿を想像して彼らの姿に思わず自己投影してしまいました。
世の中には飼い犬を遺棄したり、ネグレクトしたりする人がいるけど、他方でこうして老いた愛犬を慈しみ二人で静かな余生を過ごす優しく幸せな人もいるんだなあと思いました。
今はまだまだ元気な愛犬達ですが、いずれは年老いてヨロヨロになってしまうんだろうと思うと悲しいけれど、他方で私も愛犬も両方老いて、お互いに励まし合って生きていくっていうのも素敵だろうなあとも思いました。
先日NHKのBS放送で「犬と人間 3万年の友情」という番組をやっていました。
もともとは狼だったワンコですが、その中の弱くて大人しいワンコが人に懐いて分化し、いろんな犬種が生まれたそうです。
ワンコは狩猟や犯罪捜査で人間の役に立つ動物であると同時に、人の心を癒してくれる「人類最良の友」と言われる存在になりました。
オキシトシンと言う愛情物質は、人間とワンコだけにでるホルモンだそうです。
そんなことを真剣に研究している人がいるってことは、それだけワンコが人間にとってなくてはならない友だと分かっている人が沢山いるからなんでしょうね。
普段は行かない公園ですが、こうして新しい出会いがあったり、考えさせてくれることがあったりするんですから、時々はお散歩コースを変えてみるのも良いものだと思いました。
夕方はヴォーカル教室へ。
ついでにギターの弦の張り替えと調整、そしてチューナーの電池交換をしてもらうために、早めに楽器店に行ってリペアマンにギターを預けました。
そして私は喫茶店で時間を潰してから、ギターを受け取りヴォーカルのレッスンへ。
今日は基本の発声練習はそこそこに発表会で演奏するLet it beの最終調整。
先生からはヴォーカルに関する注意はほんの少しだけで、ギターソロが上手くなったと褒められました。
先週のギター教室では、ギターの先生にヴォーカルが上手くなったと褒められたし、なんだかおかしな気分です。
教室から帰ると愛犬達がいつものように大騒ぎして飛びついて来てくれます。
本当に可愛い。
もし、愛犬達と音楽が無かったら、きっと寂しい定年生活になっていただろうとまた思いました。
最近入れたスマホのアプリを見ると、歩数は9845。
愛犬がいなくて、音楽教室通いも無ければ、毎日こんなに歩けないだろうなあとも思いました。
・・・といい気分でいたら、固定資産税の請求書と国民健康保険料の決定通知が。
固定資産税は昨今の土地の値上がりの影響で若干アップ、健康保険料は大株主になっている会社の配当金のおかげで大幅アップになっていました。
これでお金の不安がなくなれば、幸せばかりなんですけどね。
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幸せなわんこですね。 心が洗われました。
本当に素敵なご老人と老犬でした。
ご老人とワンコの優しい顔が忘れられません。