ペダル踏み間違いの私なりの原因分析
- 2019.05.21 Tuesday
- 11:05
高齢者の事故で加害者の言い訳には「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」「ブレーキを踏んだのに加速した」というものが多いようですね。
今朝も羽鳥慎一モーニングショーで高齢者が起こした事故被害者の映像が流れていました。
その事故も80歳の男性がペダルを踏み間違えたというもの。
池袋の事故でも踏み間違いが原因の様です。
警察の事故原因分析では、ブレーキとアクセルの踏み間違いが65000件、死者が450人もあるそうです。
事故現場の写真を見るとプリウスが多くて、中には「ハイブリッドでブレーキ/アクセルバイワイヤのプリウスは遠隔操作で事故を起こされている」との観測もあるようです。
確かに私の愛車C200も、自動運転機能が自動的に速度調整、前車追従、進路変更などを行ってくれるのですから、自動車のハッキングも技術的に不可能ではないでしょう。
でもあったとしてもそれはほんの一部であり、大半は操作ミスだと思います。
そんな中で私がペダルの踏み間違いで思い当たることが二つあります。
一つ目は、ペダル配置が左側に偏っているクルマが結構多いこと。
特にスペースに制約のある小型車は、前輪のホイールアーチが車室に侵入しているのでアクセルべダルが身体の中心線ぐらいのことろにあることがあります。
フロントオーバーハングが短いFF車では更にその傾向が顕著です。
私はペダル配置には結構こだわりがあります。
昔アウディーのA3に乗っていたことがあったのですが、これがとっても良いクルマでした。
それでその次はA4に乗り換えようと思っていたのですが、展示車に座ってみただけで買う気が失せました。
それはセンタートンネル部分が運転席側に大きく張り出していて、ペダルが極端に右寄りだったからです。
ちなみに左ハンドルの場合は問題ありませんが、私は左ハンドル車は怖くて運転できません。
この場合はブレーキを踏もうとしてアクセルを踏んでしまうことはありませんが、その逆にアクセルを踏もうとしてブレーキを踏んでしまうこともあります。
アウディーもすぐにこうしたユーザーの意見を取り入れて、今では気にならない程度に改善されていますが、当時はとても乗りたいとは思いませんでした。
もう一つはペダルの形状。
小型車は殆どが、アクセル、ブレーキとも釣り下げ式。
そして普通車の多くは、アクセルはオルガン式、ブレーキは釣り下げ式となっていて、ペダルを踏んだ時の感触は明らかに違います。
オルガン式のアクセルペダルは下に踏み下ろす感覚、ブレーキペダルは奥に押し込む感覚です。
だから踏み間違いがない。
それがアクセル、ブレーキ共に釣り下げ式の場合は踏んだ時の感覚が同じ。
この二つが踏み間違いの原因になっているのは間違いないだろうと私は思っています。
マイナーチェンジ前のCクラスは、自動運転スイッチと最高速度制限スイッチ、それとウインカースイッチがステアリングコラムの左側に並んでいて時々操作をミスすることがありました。
高速道路で自動運転スイッチで速度調整する際に最高速度制限スイッチを押してしまって急減速して焦ったことが2〜3度あります。
ウインカースイッチと自動運転スイッチは形状が似ていることもあって何度も間違えたことがあります。
それがマイナーチェンジ後は、ほとんどのスイッチがステアリングの前面に配置されているので間違えることがなくなりました。
さらに視線移動も最小で済みます。
もともとCクラスはフロントウインドウに速度や簡易ナビが投影される機能になっているので、前方から視線を外すことが本当に少なくなりました。
加えて各種の安全機能。
カタログ上の仕様では分からない彼我の実力差があることは言うまでもありません。
ベンツは「絶対に事故は起こさない」という信念を訴えているように思えます。
操作ミスを起こすのは高齢者がほとんどだと言われますが、ペダルの踏み間違いは高齢者に限らず発生しているそうです。
日本の自動車メーカーはこうした「ポカヨケ」機能を装備することを真剣に考えたほうが良い。
そして、我々も車購入の際には、スタイルや価格以上にこうした機能があるかどうかをきっちりチェックすべきだと思います。
高速道路を130キロぐらいのスピードで走っている軽四を時々見かけます。
そんな速度を可能にしているのはターボ。
そんなことにコストをかけるくらいなら安全装備にかけて欲しい。
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