生きていればこその幸せが

  • 2017.09.16 Saturday
  • 11:45

今朝は、一昨日サ高住に入居したばかりの母から電話。

 

昨日私の方から母の携帯電話に掛けたけど、電話の取り方を忘れてしまった母は私の電話を取ることができず、何度も姉の携帯に電話するなどで少々パニックだったらしい。

 

サ高住に隣接している診療所での認知症検査では問題なしと診断された母ですが、2ヶ月の入院生活で携帯電話の操作を忘れてしまったようです。

 

そんな母は、姉が来ると私に電話したいと言い、姉に操作をしてもらって電話を掛けてきました。

 

ただし、耳が極端に遠い母は、少し話しただけで「じゃあ、元気で」と言って姉に電話を代わってしまいました。

 

 

 

ところで、その診療所の話し好きな院長さん。

 

元々泌尿器が専門だったらしくググると泌尿器関連の論文を何本か書いているようですが、現在では主に高齢者診療に取り組んでいるそう。

 

その医師の話では、老人が気をつけなければならないのが「誤嚥性肺炎」と「熱中症」だそうです。

 

65歳を過ぎると保険適用で肺炎予防の注射を受けられることになっているけど、それでも誤嚥性肺炎で亡くなる老人が後を絶たないとのこと。

 

なので、誤嚥を起こす食べ物に気をつけて欲しいということと、予防接種から5年経ったら別の肺炎予防薬を摂取することを進めます。

 

保険適用の予防接種は、一度接種した後に再接種すると腕がボンボンに腫れ上がるという強い副作用があるそうです。

 

それが、保険適用外の外国製の薬を使えば副作用もなく肺炎を効率的に予防できるとのこと。

 

実際に、彼が看ている老人でこの予防接種をした人で誤嚥性肺炎で亡くなった人は一人もいないそうです。

 

 

そして熱中症。

 

体感温度の感度が鈍っている老人はやはり熱中症でなくなる人が多いそうです。

 

熱中症を軽く考えている人は多いけど、実はあまり治療法がないとのこと。

 

重度になるとICUに入れられて肛門などから氷を入れたり輸液をするなどの対症療法しかなく、それでも一日経たずに亡くなってしまうことが多いそうです。

 

 

母が負った火傷についても話を聞かせて貰いました。

 

火傷は負ったその日は大したことがないと思っていても、時間が経つにつれ重篤化してしまうそうです。

 

良く、工場火災など起こって中にいた従業員が歩いて出てきて自力で救急車に乗っている様子がテレビで映されているけど、そんな人が翌日になって重篤化して亡くなることもあるそう。

 

 

だから、母の入院理由を聞いた医師は、とんでもない幸運が重なって助かったのだと言います。

 

加えて、院内感染でインフルエンザにもかかってしまったのだから、今生きているのは奇跡に近いと言います。

 

 

 

そんな話を聞くと、つくづく人はとんでもない幸運と偶然によってこの世に生を受け、今を生きていられるのだと思わされます。

 

それを運命と呼ぶのでしょうか。

 

そういえば、富山空襲で逃げ回っていた祖母と母のすぐ目の前に焼夷弾が落ちたけど、不発で九死に一生を得たのも運命。

 

その母が職場で父に見初められ結婚したのも運命。

 

私が出来たのも運命。

 

私が司法試験に合格するまでの腰掛けと思っていた職場でかみさんと出会ったのも運命。

 

子供達を授かったのも運命。

 

そしてたまたま立ち寄ったホームセンターで私と目が合った愛犬を家に迎えることになったのも運命。

 

 

長い間生きていると、つらいことも悩みもいっぱいあって、つくづく人生で楽しいときは一時だけと思ってしまうこともあります。

 

でも、こうして生きていてご飯が食べられて、母と電話で短い会話をして、子供達と楽しい時間を過ごして、私を慕ってくれる愛犬と遊んでいられるという小さな幸せがあるんだってことを改めて思いました。

 

 

そういえば、かみさんが大ファンの地元ではかなり有名な男性バイオリニストさん。

 

その彼から、昨日突然「是非そちらでライブをさせて欲しい」とのメールが来ました。

 

もちろん、私もかみさんも大歓迎どころか大感激。

 

定年直前に清水の舞台から飛び降りる気持ちで買った小さなビルのホールですが、そこで定年後の趣味で始めたライブ、コンサートが少しずつ実績を重ねて奏者さんのSNSでの評価も高くて、彼も決断してくれたんだろうと思います。

 

いつも彼のライブに行って、カッチーニのアヴェマリアに涙を流しながら聴き入っていた私達夫婦のことを良く覚えていてくれて、私とかみさんそれぞれにメールをくれました。

 

彼にうちのホールで演奏をして貰うことが夢だったというかみさんは、また一つ夢が叶いました。

 

 

毎日全てが幸せってことはないかもしれませんが、こうして誠実に生きていれば時々とんでもない幸せが舞い込んでくることもあるんですね。

 

次は、昔一度だけメールをやりとりしたことのある仲道育代さんが私のホールで演奏してくれるってこともあるかもしれません。

 

そんな夢を持ちながら、これからも生きていく勇気が出てきました。

 

でも、流石にポールマッカートニーが・・・とまでは思っていませんけどね。

 

バイオリニストさんの演奏を母と一緒に聴ければ良いなあと思っています。

 

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