現代の姥捨て山にハッピーエンドはあるのか

  • 2017.05.24 Wednesday
  • 10:57

東京都杉並区が200キロ離れた伊豆半島の先端に特養を建設するのだそう。

 

このニュースを見て、「姥捨て山」という言葉を思い出しました。

 

ただし、この題を持つ物語は実はとても心が温まる物語。

 

 

ある時、国から口減らしのために老人を山に捨ててくるようにとのお触れがでます。

 

息子が年老いた母親をおぶって山奥に入ると、道すがら母が枝を折ります。

 

どうしたのと聞くと、

 

「お前が道を間違えずに家に帰れるように、道しるべをつけているんだよ」

 

と母が答えました。

 

息子は、姥捨て山に自分を連れていかれる母が、そんな時でも自分のことを心配してくれていることに涙し、家まで連れて帰ったそうです。

 

 

親と言うものは、どんなに年老いて呆けてきても自分の子供のことを一番に思っています。

 

私も子供達の幸せを祈らない日はないし、それと同時に祖父母や両親のことを考えない日はありません。

 

 

8年ほど前にどうしても自立できなくなった田舎の両親を騙して、自宅そばの老人ホームに入居させたことがあります。

 

私も現役だったし、頭を打ったために朦朧とし、かつ人工関節の入った足を持つ母は常に転倒の危険があります。

 

加えて父の認知症が進み、到底自宅では介護ができないと思ったからです。

 

私はほぼ毎日会社帰りに両親のもとに通いました。

 

その度にパンやお菓子を買うからと言われおこづかいを要求するので渡していました。

 

そして、奇跡的に要介護度3から要支援2まで立ち直った母は、そのおこづかいを貯めて脱走を図ります。

 

結局、実家のそばの地域連携老人ホームに転居し、父が亡くなった後は母一人で田舎の自宅に住み続けています。

 

 

今でも母は、あんな地獄のようなところに騙されて連れて行かれたと私に話すことがあります。

 

当時は仕方がなかったとは思うけど、やはり姥捨て山に連れて行ったも同然だったのだと思います。

 

 

それでも老人ホームに両親を尋ねると、

 

「仕事は楽しいか?」

 

「孫たちは元気か?」

 

等と、いつも私達のことを心配してくれていました。

 

 

母は今、暑い中でも庭の手入れに余念がなく、先日も姉が様子を見に行くと熱中症寸前だったそうです。

 

そんな母を一人にしておくのはとても心配だけど、母は私の自宅に来るのも老人ホームに入るのもかたくなに拒みます。

 

 

私達の年代になると皆同じような悩みを抱えている様です。

 

高度成長期に、多くの人が田舎を捨てて、核家族化が進み、男女共同参画社会という考え方で専業主婦が激減し、年老いた親は田舎で孤独死を待つか、騙されて老人ホームに入ることになります。

 

今朝の杉並区の特養のニュースを見て、姥捨て山という言葉を思い出し、ちょっと気が滅入りました。

 

姥捨て山物語の最後は親と子の強い絆を思い出させるハッピーエンドですが、今の日本の社会にハッピーエンドは待っているのでしょうか。

 

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